心理カウンセラーに向いている人
心理カウンセラーに向いていると言われる人は、聞き上手な人です。カウンセラーはあくまで聞くことが主な役割です。
時には心の仕組みや、思考の構造などの話をしながら、相談を持ちかけてきた人に知識を与えることもありますが、基本的には多くの事を聞くことから始まります。
この時、ただ「はいはい」とそっけなく相槌を打つのと、「うんうん」と目を見て感情をこめて話に聞き入るのと、相談者としてはどちらが頼りに感じられるでしょう。
話を聞くという動作であってもそのタイプは様々で、思い悩んでいる人にとってはその態度ひとつで、
落胆したり嬉しくなったりするものなのです。
もちろん、感情移入をし過ぎることで、心理カウンセラーも精神的に疲労してしまいますので、
過度の感情移入は良くありませんが、人の話を聞くのが上手な人、
さらに、ふと誰にも言えなかった気持ちを吐き出せるような雰囲気を持っている人、
というのは心理カウンセラーに向いていると言えるでしょう。
その言葉に出せなかった何かが、つっかえ棒になって、その人を苦しめていることもありますからね。
どんな話でも聞く、聞き出せる、それが心理カウンセラーには重要なのです。
心理カウンセラーに向いてない人
心理カウンセラーは相談員です。相談員と言っても、こういう場合にはこれを薦めましょう。
このような時にはこうしろと提案しましょう。という存在ではありません。
その人が話すことを聞き、気持ちを聞き、言葉に出して話すことで気持ちを落ちつけたり、
整理をする手助けをする役割を担っています。
ですから、相談に訪れた人に、アドバイスや意見を言いすぎる人はあまり向いていません。
ついつい、口が先に出てしまう人も、相手の言葉を待っていられないので、向いていないでしょう。
自分の経験を話すことはあっても、その経験からこうした方が良い、
こうしなさい。というのは心理カウンセラーの役割を逸脱しています。
心理カウンセラーがどういった役割なのか、どういった効果をもたらすものなのか、
そういったことがきちんと理解でいる人であることも必須です。
お話し好き、世話好き、だからカウンセラーに向いているのでは?というのはちょっと違うのです。
人の役に立ちたいという気持ちも大切ですが、時には自分の経験ではなく、
正しい知識の元に話を進めることも重要なのです。
感情をコントロールしきれない人も向いているとは言えないでしょう。